インプラントの治療期間はどれくらい?治療が長引くケースとは?

インプラントの治療期間はどれくらい?治療が長引くケースとは?

こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。

  • インプラントの治療期間はどれくらい?治療が長引くケースとは?

「インプラントの治療期間はどれくらいかかるの?」「治療が長引くケースはある?」などの疑問をいだく方がいるようです。一般的に、インプラント治療は3か月〜1年かかるといわれています。結婚や引っ越しなどのライフイベントに合わせて治療を開始する時期を決めたい方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、インプラントの治療期間について、治療が長引くケースについても解説していきたいと思います。

 

インプラントの治療期間

それでは、インプラントの治療期間について各段階ごとにまとめて解説していきます。

 

問診・カウンセリング

インプラント治療を行ううえで、治療を考えた動機や手術時期の希望、または障害になりそうなものがないかを、治療施設はあらかじめ知っておく必要があります。また、インプラント治療は外科的手術があるので、患者の既往歴や体質、アレルギーなども把握しておく必要があります。治療がすぐにできないケースもあるため、問診・カウンセリングは非常に重要といえるでしょう。

通常の場合、このステップにかかる通院回数は1回で、初診時に行われます。時間はクリニックによって変わりますが、2時間あれば充分な場合が多いです。

 

口腔内精密検査・画像診断

画像診断で、顎骨の量、歯が生えている方向などを確認します。今後の治療方針を決める大切な検査となるため、数多くの検査がありますが省略することはできません。診察で、虫歯や歯周病、歯槽膿漏の有無、歯肉の健康状態などを確認し、インプラントの外科手術が行える口腔内状況であるかどうかを診察していきます。

このステップにかかる通院回数は、1〜2回です。初診から間隔を開ける必要がないので直ぐに受診できます。治療が必要な箇所がある場合には、歯科治療が優先されるため次のステップに進むまでに数回通院を挟む可能性があります。

 

診断検査の結果やリスクなどのご説明

治療を受けるかどうかの意思表示や同意書類への記入などを行う段階です。治療の枠組みや予約状況や自身のスケジュールなどと照らし合わせて治療計画を立てていきます。

通常の通院回数は1回のみです。また、ここまでのステップが完了するまでに初診から23週間の時間を要します。

 

外科手術

いよいよ、外科手術のステップです。

外科手術は、通常であれば部分麻酔で行われるため意識がある中で行われます。隣接する歯の状況によって、歯肉切開の部位や大きさは絶妙に変わってきます。そのため、手術時間には個人差がありますが、インプラント体の埋入はほとんどの方が40〜60分以内に手術は終了します。

麻酔の影響はその後も数時間持続しています。また、手術自体は即日で終了しますが、およそ1週間後に抜糸が必要となるため、通院回数は2回、期間は1週間〜10日くらいかかるでしょう。

 

定着期間

治療後、3日間程度は歯肉や頬に腫れを感じることがあります。手術中の外力による内出血によるものがほとんどです。

最初の1週間程度は、抗生物質剤や鎮痛薬など処方された薬剤を内服します。1週間以上、腫れや痛みが続く場合には手術の影響による内出血以外にもトラブルが発生している可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

インプラント体埋入後の定着期間は、上顎で4〜6か月、下顎で3か月ほどかかります。定着期間も術後の状況に合わせて3〜4回ほどの通院が必要です。

 

⑥二次的治療

インプラント体が顎骨に埋入し、しっかりと結合が確認できたら、アバットメントを装着する治療を行います。インプラントは2つのパーツに分かれていますが、それらをつなげる支台をつくる作業です。

治療自体は即日で終わりますが、補綴全体にかかる期間はおよそ3週間前後かかることが多いでしょう。

インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントを取り付け終わったら、治療は終了です。

 

調整期間

治療もいよいよ大詰めです。

この調整期間とは、実際に生活をしてみて噛み合わせの状態や疼痛の様子を確認していきます。必要があれば調整処置を行います。噛み合わせが悪いと接続部が緩んでしまったり、部品が欠損してしまったりするので注意が必要です。

この期間は1〜2週間必要となることが多いです。

 

インプラント治療完了

インプラントの各パーツに緩みや揺れがなく、しっかりと結合されていると判断されたら治療は完了します。しっかりとスクリューが閉められ、人工歯も挿入されます。

インプラント治療自体の最後の工程となるため、ここからは、実際に生活したうえで調整やメンテナンスのための通院期間に移行していきます。

 

インプラント治療期間が延びるケース

 

  • インプラントの治療期間はどれくらい?治療が長引くケースとは?

ここからは、インプラントの治療期間が延びてしまうケースについて説明していきます。やむをえない理由もありますが、対策できることがあれば取り組んでみましょう。

 

上顎治療である骨がしっかりと厚み・太さがある

下顎と比較すると、上顎のインプラント治療は定着までに時間を要することが多いです。最短治療のケースでは下顎は3か月ですが、上顎は半年ほどかかるでしょう。

外科手術の内容や口腔内の状況によって治療期間はさらに延びるため「上顎治療」そのものが治療を長引かせる因子として考えられています。

 

骨造成が必要である

顎の骨が薄い・少ないなどの理由で骨造成手術を行う方がいます。骨造成手術が行われるということは、骨量が増えたのをしっかりと確認してからインプラント体の埋入手術が行われるということです。

骨が増える・定着するまでの期間は、最大で半年程度必要です。

ただし、骨造成手術の中でも、インプラント体埋入と同時に骨造成手術が行える術式もあり、そちらが適応できれば、治療期間が大幅に延びるということはありません。

 

術式選択の影響がある

インプラント体の埋入手術には、1回法や2回法など、複数の術式があり、歯科医師と相談して選択します。

口腔内の状況に合わせて最善の術式が提案されるため、やむをえない部分ではありますが、2回法では1回目の手術が終わってから定着期間が必要となるため、治療が長引く要因となります。

 

途中で歯科治療が必要になった

口腔内には常在菌がいますが、これらには虫歯や歯周病の原因になる細菌も含まれています。

インプラント体が安定する前に感染症を起こしてしまったり、虫歯治療、歯周病治療が必要になった場合には、インプラント治療を中断して、それらの歯科治療を優先させる必要があります。歯科治療が必要とまではいかなくても、不潔な環境ではインプラント体が定着するまでに時間を要することになりますので、日頃の口腔ケアを丁寧にしておきましょう。

 

インプラント治療後はしっかりメンテナンスを受けよう!

 

インプラント治療が終了し定着期間の通院が終わったとしても、通院が終了となることはありません。インプラント治療を行った人工歯根および人工歯は、定期的な検診とメンテナンスが必要です。

インプラントは、いわば異物(インプラント体)を歯肉に埋め込んでいる状態のため、感染症のリスクなどは常に存在しています。また、人工歯にいくらよい材質を使っていても、食事・喫煙などの生活習慣で経年劣化してくることもあるのです。

埋め込んだインプラントをできるだけ長く使うためには、定期的な検診とメンテナンスを受ける必要があります。インプラントを埋め込んだ当初は2〜3か月の間隔でメンテナンスを受ける必要がありますが、徐々に期間は延びていき、最終的には半年に1回ほどのペースで定期検診とメンテナンスを受けることになるでしょう。

インプラントの平均寿命は10〜15年程度といわれることが一般的です。これはあくまで目安であり、定期検診やメンテナンスをしっかりとしていれば、半永久的に同じインプラントで生活をすることができる場合もあります。素材や顎骨の状況にもよりますが、ケアをしっかり行いつつ、40年近くインプラントを使用したという方もいますので、メンテナンスは必ず受けましょう。

 

まとめ

 

  • インプラントの治療期間はどれくらい?治療が長引くケースとは?

半永久的に審美性の高い人工歯が手に入る代わりに、治療期間やメンテナンスがネックになりがちな「インプラント治療」ですが、今回の記事で治療期間などについて理解していただけたでしょうか。

インプラントの治療期間は3か月〜1年程度と冒頭でも述べましたが、差が開くのには理由があります。中には治療が長引くケースもありますが、口腔内の状況によって最善の術式・治療法が提案されています。主治医としっかり相談して、納得のいく治療を受けてください。

インプラント治療を検討されている方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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