インビザラインで治せる出っ歯と治せない出っ歯!期間や費用も解説!

インビザラインで治せる出っ歯と治せない出っ歯!期間や費用も解説!

こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。

  • インビザラインで治せる出っ歯と治せない出っ歯!期間や費用も解説!

インビザラインは、透明で取り外し可能なマウスピースを使った矯正方法です。目立ちにくさと利便性から人気が高い治療法の一つです。

出っ歯に悩んでおり「インビザラインで出っ歯を治せないか」と考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、インビザラインで治せる出っ歯と治せない出っ歯について詳しく解説します。インビザラインで出っ歯を矯正する場合の期間や費用にもご紹介するので、インビザラインで出っ歯を矯正したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

出っ歯とは?

出っ歯とは、上の前歯が5mm以上前に突出した歯並びのことを指します。医学的な専門用語では、上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼びます。 出っ歯は骨格に問題がある骨格性上顎前突と、歯並びに問題がある歯槽性上顎前突の2つに分類されます。

ここでは、出っ歯の原因や放置した場合のリスクについて解説します。

出っ歯になる原因

出っ歯になる原因は、以下のとおりです。

先天的な原因

生まれつきの骨格や歯並びに問題があり出っ歯になることがあります。上顎の骨が下顎よりも過剰に成長して、上顎が前に突き出ている場合や、下顎の骨が小さすぎて上下の顎の骨のバランスが悪く、結果的に出っ歯に見える場合などが挙げられるでしょう。

顎が小さいため歯を並べるスペースが足りず、歯が前に突きでてしまうこともあります。先天的な出っ歯は全体の3~4割を占めており、両親や祖父母から遺伝する可能性が高いと考えられています。

後天的な原因

出っ歯の原因の6~7割を占めているのが、以下のような日頃の習慣や癖です。

・指しゃぶりや爪を噛む癖
・舌を前に突き出す癖
・歯ぎしり
・口呼吸

遺伝以外の原因で最も多いのは指しゃぶりです。歯は簡単に動かせるものではありませんが、指しゃぶりのように力を長期間加え続けると位置がずれやすいです。

また、口呼吸だと前歯に適切な圧力がかからないので、出っ歯になりやすいでしょう。

出っ歯を放置するリスク

出っ歯を放置すると、以下のようなリスクがあります。口内の健康を守るためにも、歯科医院で矯正治療を受けるとよいでしょう。

見た目のコンプレックスになる

出っ歯になると審美性が下がり、コンプレックスの原因になります。出っ歯が原因で口を開くことに苦手意識をもつと、人前で話すことや笑うことを避けるようになる可能性があります。

虫歯や歯周病になりやすい

出っ歯になると、歯が唇を前方に押し出すため口が閉じにくくなり、口呼吸になることが多いです。口呼吸だと口内が乾燥しやすくなり、唾液の自浄作用が低下するので虫歯や歯周病のリスクが高まります。

不明瞭な発音になりやすい

出っ歯の場合、発音の際に空気が抜けやすいので滑舌が悪くなることがあります。特に、サ行・タ行・ラ行が発音しにくくなる場合があります。

インビザラインで治せる出っ歯と治せない出っ歯

一般的に、ほとんどの出っ歯はインビザラインで治すことができます。

しかし、一部の出っ歯はインビザラインで治せない場合もあります。ここでは、インビザラインで治せる出っ歯と治せない出っ歯について、それぞれ解説します。

インビザラインで治せる出っ歯

歯の傾きや歯並びが原因で出っ歯になっている歯槽性上顎前突は、インビザラインで矯正できます。歯の傾きとは、以下のような状態が該当します。

・上の前歯が外に向かって斜めに生えている
・下の前歯が口内に向かって斜めに生えている
・両方を併発している

上の状態の場合、歯の傾きを改善すれば前歯の突出感も抑えられるでしょう。

インビザラインで治せない出っ歯

インビザラインでは、骨格が原因で出っ歯になっている骨格性上顎前突は矯正できません。具体的には、以下のケースが該当します。

・上顎が極端に前に出ている
・下顎が極端に後ろに下がっている

このようなケースでは、抜歯や骨を切る外科的手術が必要になります。インビザラインに限らず、矯正治療では歯並びを整えることは可能ですが骨格を変えることはできません。

また、歯並びを整えるために必要なスペースを確保できない場合や、歯を大きく動かす必要がある場合は、インビザラインでの矯正は難しいでしょう。

ただし、軽度の骨格のズレが原因であればインビザラインでも矯正可能な場合があります。ご自身の症例がインビザラインで治療可能かどうかは、歯科医師に相談してみましょう。

インビザラインで出っ歯を矯正するメリット

出っ歯をインビザラインで矯正するメリットは、以下のとおりです。

・矯正装置が目立たない
・痛みが少ない
・自分で着脱が可能

それぞれ解説します。

矯正装置が目立たない

インビザラインは透明で薄いマウスピースを使った矯正方法で、目立ちにくいことが特徴です。そのため、仕事で多くの人の前で話をする必要がある方や、矯正中の見た目が気になる方でも取り入れやすいでしょう。

痛みが少ない

従来のワイヤー矯正では、歯を動かす力が強く痛みを感じやすいです。インビザラインは弱い力で歯を少しずつ動かす矯正方法のため、ワイヤー矯正と比べて痛みが少ないです。

自分で着脱が可能

自分では着脱できないワイヤー矯正とは異なり、インビザラインでは自分でマウスピースの着脱が可能です。食事や歯磨きの際にマウスピースを外せるため、普段通り食事や歯磨きをすることができます。

口内を清潔に保ちやすく、ストレスを感じることなく治療を受けられるでしょう。

インビザラインで出っ歯を矯正するデメリット

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インビザラインで出っ歯を矯正する場合、以下のデメリットも考慮する必要があります。

・治療できないケースがある
・マウスピースの自己管理が必要

それぞれ詳しく解説します。

治療できないケースがある

上述しましたが、出っ歯の状態によってはインビザラインでは矯正できないケースがあります。

インビザラインのみでは矯正治療ができない場合、ワイヤー治療や外科手術を組み合わせる必要があるでしょう。

マウスピースの自己管理が必要

インビザラインの大きなメリットは、マウスピースを自分で取り外しできることです。

しかし、マウスピースの洗浄や交換などの管理は、自分で行う必要があります。また、インビザラインでは1日20時間以上マウスピースを装着しないと十分な矯正効果を得られないため、取り外している時間が長くならないように注意が必要です。

インビザラインで出っ歯を矯正する場合は抜歯が必要?

インビザラインで出っ歯を矯正する場合、必ずしも抜歯が必要なわけではありません。治療方法は抜歯をするかしないかで異なるため、それぞれ解説します。

抜歯が必要なケース

以下のようなケースでは、抜歯が必要になります。

・歯の生える向きに問題がある
・歯の生える位置に問題がある
・前歯の突出感が強い

抜歯が必要な場合は、前歯と奥歯の中間にあたる小臼歯(前歯から数えて4本目の歯)を抜くことが多いです。小臼歯を抜くことで生じた隙間に少しずつ歯を移動させ、全体的に歯がきれいに並ぶように調整します。

抜歯が不要なケース

抜歯をしなくても歯がきれいに並ぶためのスペースを確保できる場合は、抜歯は不要です。小臼歯を抜いた場合に確保できるスペースは約14mmです。

そのため、歯並びを整えるために14mmもスペースが必要でない場合は、抜歯する必要はありません。抜歯以外のスペースを確保する方法は、以下のとおりです。

・IPR
・歯列の幅を拡張する
・奥歯を後方移動させる

IPRは、歯の側面のエナメル質をヤスリで削り、歯と歯の間に隙間を作る方法です。IPRで確保できるスペースは1本当たり片側0.25mm程度であり、隣り合う歯を削れば0.5mmのスペースを作り出せます。

また、インビザラインは歯列の側方拡大ができる特徴があります。歯列の幅を広げることができれば、歯並びを整えるためのスペースを確保できるでしょう。

さらに、インビザラインでは歯列を後方に移動することもできます。奥歯の後ろに顎の骨がある場合、奥歯の後方移動でスペースを確保します。奥歯の後ろに親知らずがある場合は、親知らずのみ抜歯することが多いです。

インビザラインで出っ歯を矯正する場合にかかる期間

インビザラインで出っ歯を矯正する場合の治療期間には個人差があります。歯の移動に1年半から2年、保定期間が2年程度かかるのが一般的です。

ただし、出っ歯の状態が軽度であれば、1年前後で治療が完了することもあります。治療期間はマウスピースをどれだけ装着できているかにも左右されるため、マウスピースを外している時間が長くならないよう注意が必要です。

インビザラインで出っ歯を矯正する場合にかかる費用

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インビザラインで出っ歯を矯正する場合にかかる費用の目安は、約80~130万円です。出っ歯の状態や歯科医院によって費用は異なるため、具体的な費用については歯科医院で確認しましょう。

また、インビザラインは自由診療のため保険外診療になります。「治療費が自己負担になるため費用を抑えたい」という理由だけで歯科医院を選ぶのは避けましょう。

歯科医院を選ぶ際は、費用だけでなくインビザラインの実績があるか、さまざまなケースに対応してくれるかなどを確認してください。

まとめ

骨格が原因である出っ歯は、インビザラインでの矯正は難しいことが多いです。ほとんどの出っ歯はインビザラインで矯正可能なため、ご自身の出っ歯がインビザラインで矯正できるかどうか気になる方は歯科医院で相談してみましょう。

インビザラインは、装置の目立ちにくさと着脱可能な利便性から人気が高い矯正方法ですが、適切な自己管理ができない場合は治療効果が得られず、治療期間が延びる原因となります。

出っ歯を放置すると見た目のコンプレックスだけでなく、お口の健康にも影響を及ぼす可能性があります。出っ歯が気になる方は、インビザラインでの矯正治療を検討してみてはいかがでしょうか。

インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

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