インビザラインですきっ歯の治療は可能?メリットや費用も解説!
こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。
インビザラインは、マウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整える治療法です。「すきっ歯も改善できるの?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、インビザラインですきっ歯の矯正を行うことは可能です。歯並びで気になる部分が前歯のみの場合は、部分矯正で治療可能なこともあります。部分矯正であれば、数か月~半年程度で矯正期間を完了させることもできるでしょう。
今回は、インビザラインですきっ歯を治療するメリット・デメリット、費用、期間などについて解説します。
すきっ歯とは
すきっ歯は空隙歯列(くうげきしれつ)とも呼ばれ、歯と歯の間にすき間がある状態のことです。その中でも、前歯と前歯の間にすき間がある状態のことを正中離開(せいちゅうりかい)といいます。
すきっ歯に対してチャーミングな印象を抱く国もあるようですが、日本ではコンプレックスを抱く方も少なくありません。なお、すきっ歯は、歯と歯の間にすき間はあいているものの、全体の歯並びは乱れていないケースもあります。その場合、部分矯正で対応可能かもしれません。
放置しているとさまざまな問題が生じることもあるため、気になるようであれば治療を検討しましょう。
すきっ歯になる原因
すきっ歯はどのようなことが原因で引き起こされるのでしょうか。ここでは、すきっ歯になる原因について解説します。
顎のサイズに対して歯が小さい
顎のサイズに対して歯が小さい場合、すきっ歯になりやすいといわれています。歯が小さくても顎のサイズは変わらないので、歯が並ぶためのスペースが余るためです。
ただし、乳歯の時期のすき間はある程度必要です。永久歯のほうが乳歯よりも大きいので、永久歯が綺麗に並ぶためのスペース分、乳歯の時期に隙間ができる場合があります。
そのため、永久歯に生え変わることですき間が自然と埋まることもあるでしょう。
歯の本数が少ない
成人の歯の本数は、通常は28本、親知らずを含めると最大で32本あります。
しかし、生まれつき通常の本数より歯が少ないケースもあります。歯の本数が少ないということは、本来は歯が生えるためのスペースにすき間ができるということです。
上唇小帯の異常
上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは、上の前歯と唇を繋いでいるヒダの部分です。上唇小帯が太すぎたり長すぎたりする場合、前歯と前歯の間にすき間が生じる正中離開の原因となります。
上唇小帯の異常が原因である場合、上唇小帯の切除が必要になることも考えられるでしょう。
舌や唇の癖
日頃の習慣が影響で、すきっ歯が引き起こされることもあります。例えば、前歯を舌で押す癖や歯を舌先で触る癖などです。
そのほか、上の前歯で下唇を噛む癖があると、前歯が外側に押し出されてすきっ歯の原因となることがあります。
頬杖をつく癖
頬杖をつく癖も、すきっ歯の原因のひとつです。頬杖をつくと顎に負荷がかかり、奥歯の噛み合わせに影響が及ぶことがあります。
その結果、全体的な歯並びが乱れてすきっ歯のなることがあるのです。日常的に頬杖をつく癖がある方は、早めに改善したほうがよいでしょう。
すきっ歯を放置すると
すきっ歯を放置すると、見た目だけではなくさまざまな問題に繋がります。ここでは、すきっ歯を放置した場合のリスクについて解説します。
見た目にコンプレックスを抱きやすくなる
すきっ歯をそのままにしておくと、見た目にコンプレックスを抱くことがあります。すき間が気になって、上手く笑えなくなったり口元を手で隠すようになったりすることもあるでしょう。
特に、接客業の方など人と会話をする機会が多い方は、ストレスに感じることもあるでしょう。
噛み合わせに問題が生じやすい
歯と歯の間にすき間が生じているのは正常な状態ではないため、徐々に噛み合わせの問題が悪化することもあります。噛み合わせが悪い状態を放置すると、顎や周辺の筋肉に負担がかかりやすいため、頭痛や肩こりなどの原因となることも考えられます。
胃腸に負担がかかりやすくなる
歯と歯の間にすき間があるすきっ歯の状態では、食べ物を噛み砕きにくくなり食べ物をきちんと噛まずに飲み込むことが増えます。その結果、胃腸への負担も大きくなるでしょう。
発音しにくくなる
歯と歯の間にすき間があると、発音する際に空気が漏れやすくなります。サ行やタ行などの発音が難しくなることや、活舌が悪くなることが考えられます。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
すき間に食べカスや歯垢が溜まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まることが考えられるでしょう。歯ブラシだけで汚れを取り除くのが難しいことが多いので、歯間ブラシやフロスなどを活用することが重要です。
すきっ歯が悪化することがある
すきっ歯を放置していると、症状が悪化することもあります。例えば、歯と歯のすき間が気になって舌先で触れることを繰り返していると、すき間が広がるかもしれません。放置すると今以上にすき間が気になるようになるケースもあるため、早めに対処すべきでしょう。
インビザラインですきっ歯の治療は可能?
冒頭でもお伝えしましたが、インビザラインですきっ歯の治療をおこなうことは可能です。特に、前歯にすき間があるだけの場合には、部分矯正での改善が見込めるでしょう。
ただし、重度のすきっ歯の場合には、インビザラインでの治療が難しいケースもあります。その場合には、ワイヤー矯正など他の治療方法を検討する必要があります。
インビザラインですきっ歯を治療するメリットは?
インビザラインですきっ歯を治療するとどのようなメリットがあるのでしょうか。おもなメリットは、以下のとおりです。
自由に取り外しができる
インビザライン矯正は、ワイヤー矯正とは異なり自由に装置の取り外しが可能です。食事の際や歯磨きの際などは取り外せるので、普段通りに生活を送れることはメリットといえるでしょう。
矯正器具により歯が磨きにくくなることもないため、虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。
目立ちにくい
インビザラインでは透明のプラスチック製のマウスピースを使用するため、目立ちにくいこともメリットのひとつです。接客業の方や営業の方など、見た目が気になる方でも比較的取り入れやすい治療方法といえます。
痛みが少ない
インビザラインは、ワイヤー矯正よりも弱い力でゆっくりと歯を動かしていきます。そのため、痛みが少ない矯正方法といえます。
インビザラインですきっ歯を治療するデメリット
ここでは、インビザラインですきっ歯を治療する2つのデメリットについて解説します。
症例によっては適応外となる
インビザライン矯正は、ワイヤー矯正よりも歯にかけられる力が弱いため症例によっては適応外となることがあります。例えば、歯を大きく移動させる必要がある場合はワイヤー矯正を併用しなければならないケースもあるでしょう。
長時間装着しなければならない
インビザライン矯正で歯並びを整えるためには、1日に22時間以上、最低でも20時間以上はマウスピースを装着する必要があります。装着時間が不足すれば、治療計画通りに歯が動かなくなります。
自由に取り外しできることがインビザラインのメリットではありますが、自分で管理するのが難しい方にとってはデメリットになるでしょう。治療計画にズレが生じれば、治療期間が延びたりマウスピースを作り直したりしなければならないかもしれません。
インビザラインですきっ歯を治療する際の費用
インビザライン矯正ですきっ歯を治療する際の費用は、矯正方法によって異なります。部分矯正であれば30万~50万円ほど、全体矯正であれば60万~100万円ほどです。
実際には、すきっ歯の程度によって大きく変動するため、まずは歯科医院でカウンセリングや検査を受けてみましょう。なお、インビザラインは自由診療ですので、歯科医院によっても費用は異なります。
インビザラインですきっ歯を治療する際の期間
インビザライン矯正にかかる治療期間は、部分矯正であれば3か月~半年ほど、全体矯正であれば2年~2年半ほどです。なお、これはあくまでも矯正期間のみの話で、矯正後には保定期間が設けられています。
保定期間とは、矯正期間が終了した後、後戻りを防ぐためにリテーナーと呼ばれる保定装置を装着する期間のことです。保定期間は矯正期間と同程度かかりますので、保定期間も含めて治療開始の時期を検討するとよいでしょう。
まとめ
矯正装置を自由に取り外しできるインビザライン矯正は、目立ちにくく手軽に取り入れやすい矯正方法といえます。前歯のみのすきっ歯であれば部分矯正で治療が完了することもあるため、まずは歯科医院へご気軽にご相談ください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、マウスピース矯正やインプラント、一般歯科、予防歯科、審美歯科など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、Web診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。