セラミックの歯が欠けたら修理できる?保証期間・費用・放置リスクを解説
こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。
セラミックは非常に硬い素材ですが、衝撃に弱いため欠けたり割れたりする場合があります。歯が欠けると日常生活に支障が出るため「修理はできる?」「費用はどのくらいかかる?」など心配になる方が多いでしょう。
セラミックについて正しい知識があると、歯が欠けた場合も慌てずに対処できます。
この記事では、セラミックの歯が欠けた際の修理について詳しく解説します。また、セラミックの歯が欠ける原因や放置した際のリスクも紹介するので、セラミックを検討中の方や歯が欠けて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
セラミックの歯が欠けたら修理できる?
セラミックの歯は、欠けた部分の大きさによって修理の可否が分かれます。小さく欠けた程度であれば修理が可能です。
歯が欠けたと気づいた場合は、袋に入れて清潔に保管しなるべく早く歯科医院で処置してもらいましょう。
また、歯が欠けた際に市販の接着剤を使用して自分で修理することは、絶対にやめましょう。取り外しが困難になったり、健康被害が出たりする恐れがあります。取り外せなくなった場合は、歯を削らなければならない可能性もあるので注意が必要です。
一方、大きく欠けた場合は修理ができないケースがあり、作り直しになる可能性が高まります。欠けた歯の状態によって処置の方法は異なるため、一度歯科医院に相談しましょう。
セラミックの歯の保証期間
セラミックなどの自由診療を受けた場合、保証期間は歯科医院によって異なります。
一般的に自費治療を行う場合は、保証期間を設けている歯科医院が多いです。期間内であれば無料で作り直したり、修理したりしてもらえるでしょう。
一般的な保証期間の目安は、詰め物で1〜2年、被せ物で3〜5年です。
ただし、保証条件を設けている歯科医院が多いため注意しましょう。定期的なメンテナンスに通っていることが条件の場合や、外傷による破損は保証しないなど、保証内容や期間はそれぞれ異なります。
自己判断で通院やメンテナンスをやめると保証対象にならない場合もあるため、事前に保証内容を確認しておくことが大切です。
セラミックの歯が欠けたときの修理にかかる費用
セラミックが欠けたときにかかる修理の費用は、保証の有無や歯科医院によって異なります。通常、自費治療には保証を設けている歯科医院が多いため、期間内の破損であれば無料で修理が可能でしょう。
ただし、保証制度がない場合や期間外の場合は全て自費になるため、修理費用がかかります。
保証期間内でも、何度も無償で対応可能なケースや、年数によって保証金額のパーセンテージが変わるケースなど、歯科医院によって対応は異なります。そのため、事前にしっかり確認しておきましょう。
また、セラミックの歯が欠けた部分が大きく修理が不可能な場合は、作り直す必要があるでしょう。セラミックの種類によって異なりますが、5万円~10万円程度の費用が発生することを理解しておきましょう。
セラミックの歯が欠ける原因は?
セラミックの歯が欠ける原因はさまざまですが、主な原因として以下の4つが考えられます。
・歯ぎしり・食いしばり
・噛み合わせの悪さ
・硬い食べ物を食べる
・衝撃を受けた
歯が欠ける原因を知り、事前に対策できるようにしましょう。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、セラミックの歯が欠ける原因になります。歯ぎしりは集中しているときや睡眠中にすることが多く、その力は奥歯に100㎏もの負担をかけるといわれています。食事の際など、ふだんの噛み合わせの3倍ほどの力がかかるのです。
特に、睡眠中は自覚なくしている方がほとんどなので、自分では気づきにくいでしょう。朝起きた時に顎に疲労感や強張りがある方や、口が開けづらいときがある方は、歯ぎしりや食いしばりが癖になっている可能性があります。
噛み合わせの悪さ
噛み合わせが悪いと強い力がかかるため、セラミックの歯が欠ける原因になります。さらに、噛み合わせの悪さはセラミックへの負担だけでなく、肩こりや頭痛、めまいなどの全身の健康に影響を及ぼす場合があります。
硬い食べ物を食べる
セラミックは硬い素材ですが、強い衝撃を受けると割れることがあります。そのため、硬い食べ物を食べるとセラミック歯が欠ける場合があります。普段の食事では心配ありませんが、極端に硬い食べ物を噛むと歯が欠けたり割れたりする可能性があるのです。
特に、歯ぎしりや食いしばりが原因で目には見えないひびが入っている場合、硬いものを噛んだときに破損する可能性があるため、注意が必要です。
衝撃を受けた
何らかの衝撃を口元に受けた場合も、歯が欠ける原因になります。特に、スポーツをしている方は、ボールや人にぶつかるなどして口元に衝撃を受ける可能性があります。口元を保護していなければ、セラミック歯が欠けたり割れたりする恐れがあるため気をつけましょう。
スポーツをする際はマウスピースをつけるなど、しっかり対策する必要があります。また、極力口元に衝撃を受けないよう注意しながら楽しむことが大切です。
セラミックの歯の寿命は?
セラミックの歯の寿命は、10年以上とされています。セラミックの歯の表面は非常に滑らかで、汚れがつきにくいです。審美性が高いだけでなく、土台の歯の虫歯のリスクも下げられるでしょう。そのため、保険治療で使用される銀歯やコンポジットレジンよりも長く使用できます。
ただし、上述したようにセラミックの歯は衝撃を受けると割れることがあるため、歯を欠けさせないためには日常生活で気をつけるべきポイントがあります。セラミックの寿命を伸ばせるように、適切な対策を取りましょう。
セラミックの歯の寿命をのばすポイント
セラミックの歯の寿命をのばすためには、以下の3つに注意しましょう。
・毎日の口腔ケアを徹底する
・歯ぎしりや食いしばりの対策
・定期的な検診
3つが守られている状態であれば、長期的に使用できるためしっかり対策してください。
毎日の口腔ケアを徹底する
セラミックの歯を長持ちさせるためには、毎日の歯磨きやフロスでの口腔ケアをしっかり行うことが重要です。セラミックの歯の下で虫歯が進行すると、適合が悪くなりセラミックが外れることがあります。
小刻みに歯の表面や歯と歯茎の間を磨き、汚れをしっかり落としましょう。
ただし、力が強すぎると歯が欠けたり取れたりする場合があるため、優しい力で磨いてください。
歯ぎしりや食いしばりの対策
セラミックの歯を長持ちさせるためには、歯ぎしりや歯の食いしばりを防ぐことが大切です。特に、睡眠中は無意識に歯ぎしりをしている場合が多いです。ナイトガードをつけて、セラミックの歯への負担を減らせるように対策しましょう。
ナイトガードを使用すれば歯全体に力を分散できるので、セラミック歯の破損を防ぐだけでなく、奥歯のすり減りや顎関節症の予防にも効果が期待できます。
定期的な検診
セラミックの歯を長持ちさせるには、定期的にメンテナンスを受けることも重要です。噛み合わせが正常か、歯に異常がないかなどを定期的に確認することで、初期の段階でトラブルに対応できます。
また、虫歯チェックやクリーニングなども受けられるため、セラミックの歯だけでなく自身の歯の健康を守ることにも繋がります。
セラミック歯の保証の条件として、定期メンテナンスを受けていることを挙げる歯科医院も多いです。保証を使えれば何かトラブルが起きても無料で対処してもらえる場合が多いので、セラミック治療を受けた方は定期的にメンテナンスに通ってください。
欠けたセラミックの歯を放置するリスク
セラミックの歯が欠けたにもかかわらずそのまま放置すると、虫歯が進行していきます。神経がある場合は強い痛みを感じるようになるでしょう。神経がない場合は痛みを感じられないため、そのまま症状が悪化し抜歯の可能性が高まります。
放置すると虫歯が進行し、治療回数や費用の負担も大きくなります。セラミックが欠けた場合は放置せず、早急に歯科医院で処置を受けることが大切です。
まとめ
セラミックは自費治療ですが、歯が欠けた場合は歯科医院による保証制度などを活用し、無償で修理できる場合があります。
ただし、保証内容や条件は歯科医院によって異なるため、事前にきちんと確認しておくことが大切です。また、欠けた部分の大きさによっては修理ができず、作り直しになることもあるでしょう。
定期的な検診やメンテナンス、毎日の口腔ケアをしっかり行い、セラミックを長持ちさせられるように努めましょう。
セラミック歯が欠けてお困りの方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、マウスピース矯正やインプラント、一般歯科、予防歯科、審美歯科など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、 Web診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。