インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点を詳しく解説!

インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点を詳しく解説!

こんにちは。千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」です。

  • インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点を詳しく解説!

「インプラント治療後はいつもどおり歯磨きをしても大丈夫なの?」「どうやって歯磨きをすればいいのだろう?」と疑問を感じたことはありませんか。インプラント治療後の歯磨きを怠るとさまざまなリスクが考えられます。実は歯磨き粉の選び方にも注意点があるのです。

今回は、インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点や、歯磨き粉の選び方などについてくわしく解説します。インプラント治療後の歯磨きにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に歯磨きを怠るリスク

インプラント治療後に歯磨きを怠ると、以下のようなリスクがあります。

・インプラント周囲炎の発症
・インプラント以外の歯の虫歯
・将来の治療の選択肢を狭める

一つひとつ詳しく解説します。

インプラント周囲炎の発症

インプラントは人工物であるため虫歯になることはありません。

虫歯ができると、虫歯になった部分を削り、レジンや銀歯、セラミックの詰め物・被せ物をして歯を保護します。詰め物や被せ物をしてもその下の歯は天然の歯であるため、細菌が繁殖すると再び虫歯が再発することがあります。

インプラントの場合は、歯の根っこの部分まですべて人工のものであるため、細菌によって歯を溶かされる心配がありません。

ただし、インプラントを埋入している歯茎はご自身のものです。歯磨きを怠り、口内が不衛生な状態になると、歯茎や顎の骨に炎症が起こるインプラント周囲炎を発症するリスクがあります。

インプラント周囲炎になると、初期の段階では歯茎が腫れたり赤みを帯びたりするなどの症状が現れます。重症化すると、インプラントや歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が溶け、インプラントがぐらついたり、自然と抜け落ちたりする恐れがあります。

インプラントは正しくケアを行えば、10〜15年くらいもつのが一般的です。入れ歯やブリッジなどと比べると寿命は長いといえますが、インプラント周囲炎を発症すると、平均寿命までもたず再手術が必要となることもあります。

インプラント以外の歯の虫歯

上述のとおり、インプラントは虫歯になりません。

しかし、ご自身の歯が口内に残っている場合に歯磨きを怠ると、天然の歯が虫歯になる可能性があります。初期の段階から虫歯治療を始められれば、歯の削る範囲が少なく済む場合もありますが、進行した虫歯は神経の治療や抜歯をしなくてはいけないこともあるでしょう。

歯の削る量が増えれば増えるほど歯は脆くなるため、お口全体の健康を守るためにはやはり歯磨きは欠かせません。

将来の治療の選択肢を狭める

インプラント治療では、インプラント体と呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込みます。そのため、十分な骨の量があることがインプラントの手術を行える条件の一つです。

歯磨きを怠り、ほかの歯の歯周病が進行すると顎の骨が吸収されます。もしも、将来ほかの歯をインプラントにしたいと考えていても、顎の骨の吸収が進んでいると、顎の骨を増やす治療が必要になったり、インプラント治療ができなかったりする可能性もあります。

口内の衛生環境によって治療の選択肢の幅を狭めることもあることを覚えておきましょう。

インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点

  • インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点を詳しく解説!

インプラント治療後は歯磨きが欠かせないことがわかりました。次はインプラント治療後に歯磨きをするときの注意点をご紹介します。インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点は、以下のとおりです。

・傷口を刺激しない
・歯ブラシの持ち方と磨き方を工夫する
・補助アイテムを取り入れる
・定期検診を怠らない

それぞれ詳しく解説します。

傷口を刺激しない

インプラント治療では、歯茎を切開して人工歯根であるインプラント体を埋め込みます。そのため手術直後の歯茎は大きな傷ができている状態です。

傷口に歯ブラシを当てて無理やり動かしたり、何度も触ったりすると炎症が起こり細菌感染のリスクが上がります。治療直後に過度に刺激することは控えましょう。

歯ブラシの選び方と磨き方を工夫する

インプラント治療後は、毛先の細い歯ブラシを選ぶとよいでしょう。毛先が細い歯ブラシを使用することでインプラントと歯茎の境目まで毛先が入り込み、汚れを除去できます。

強く擦るとインプラントに傷がつく恐れがあるので優しく磨きましょう。歯ブラシを持つときはペンを持つように指先で軽く持ちます。歯を一本一本磨くように細かく歯ブラシを動かし、汚れを落としましょう。

補助清掃アイテムを取り入れる

歯ブラシだけですべての汚れを落とすことは難しいでしょう。特に歯と歯の間や歯と歯茎の境目は汚れが溜まりがちです。そこでデンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなどの補助アイテムを使うことで汚れをさらに落とせます。

どのようなものを用意していいかわからない方は、歯科医師や歯科衛生士に相談してみてください。磨き方の癖や歯並びをみて、適切なものを教えてもらえます。

定期検診を怠らない

どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、口内には汚れが残っていることもあります。定期的に歯科医院で定期検診を受けるようにしましょう。

定期検診では歯のクリーニングを行います。プロに歯のクリーニングをしてもらうことで口内を清潔に保つことができます。また、インプラント周囲炎などのトラブルの早期発見、早期治療にもつながるでしょう。

インプラント周囲炎は痛みなどの自覚症状が少なく、歯医者を受診したときには症状がかなり進行していたというケースも少なくありません。

定期検診は3ヶ月〜6ヶ月に1回の頻度で受けるとよいでしょう。この頻度で通っていれば重症化する前に治療を開始でき、治療にかかる費用や時間など患者さまの負担も少なく済みます。

インプラント治療後に使用する歯磨き粉の選び方

  • インプラント治療後に歯磨きをするときの注意点を詳しく解説!

インプラント治療後に使用する歯磨き粉は、以下のポイントに気をつけて選んでください。

・研磨剤配合の歯磨き粉は避ける
・高濃度のフッ素入りの歯磨き粉は避ける

それぞれ詳しく解説します。

研磨剤配合の歯磨き粉は避ける

歯磨き粉のなかには、歯の着色汚れを落とすために研磨剤が配合されたものがあります。研磨剤入りの歯磨き粉は汚れを削って落とすため、使用するとインプラントや歯の表面に傷がつく恐れがあります。インプラントや歯の表面に傷がつくと汚れが付着しやすくなるでしょう。

また、研磨剤が歯周ポケットに入り込むと、インプラント周囲炎を発症するリスクも高まります。そのため、インプラント治療後に歯磨きをするときは研磨剤が配合された歯磨き粉は避けましょう。

高濃度のフッ素入りの歯磨き粉は避ける

9,000ppm以上の高濃度のフッ素入りの歯磨き粉を使用すると、インプラント体の素材であるチタンの腐食が進む可能性があります。

しかし、日本で販売されている歯磨き粉に含まれているフッ素の濃度は1,000〜1,500ppm程度と低いため、インプラントに影響を与える心配はほとんどありません。

海外製の歯磨き粉のなかには、高濃度のフッ素が含まれている製品もあるので、含有量を確認してから購入するようにしましょう。

まとめ

インプラント治療後に歯磨きを怠るとインプラント周囲炎やほかの歯の虫歯の発生など、さまざまなリスクが考えられます。

特にインプラント周囲炎は、インプラントを失う原因の一つで、影響は歯茎の炎症だけにとどまらず、インプラントを支える骨を溶かし、せっかく受けた治療が台無しになる恐れもあります。

ご自身の歯とインプラントを快適に使っていただくためにも、しっかりと歯磨きをしましょう。

インプラント治療を検討されている方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、マウスピース矯正やインプラント、一般歯科、予防歯科、審美歯科など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWeb診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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