インビザラインの治療期間はどれくらい?延長になるケースも解説!
「インビザラインの治療期間はどのくらいだろう」「矯正期間が延長になってしまうこともあるのかな」など、インビザライン矯正の治療期間について疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
今回は、インビザライン矯正の治療期間について解説します。保定期間や、インビザライン矯正の治療期間が延長になるケースもご紹介します。
インビザライン矯正を検討している方や、歯並びをよくしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインの治療期間
インビザライン矯正の治療期間は、平均して2年~2年半といわれています。元々の歯並びの状態や生活習慣などで期間は前後します。
インビザライン矯正では、1日20時間以上透明なマウスピースを装着します。1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、歯を少しずつ移動させて理想の歯列を目指す治療法です。
インビザライン矯正後の保定期間
保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを定着させるための期間です。インビザラインに限らず、矯正治療後に必ず必要とされています。
インビザライン矯正で歯列矯正を終えたとしても、歯には元の位置に戻ろうとする力が働きます。歯列矯正が終わった後、何も装着せずに過ごすと歯並びが再び乱れるのです。
そのため、歯の位置を固定させる目的でリテーナーを装着します。リテーナーの装着期間は、1〜2年とする歯科医院もあれば、歯の移動にかかった期間と同程度とする歯科医院もあります。
歯科医師が口腔内の状況を確認して判断するので、指示に従って装着してください。
人によってインビザラインの治療期間が異なる理由とは?
ここからは、人によってインビザラインの治療期間が異なる理由について解説します。
歯を動かす距離が違うから
インビザライン矯正は、歯の位置を少しずつ動かすことで歯並びを整えていきます。1つのマウスピースで動かすことのできる距離は0.25mm程度です。
動かす距離が長ければ使用するマウスピースの枚数が増加するので、治療期間も長くなります。
動かす歯の本数が違うから
動かす歯の本数が多く、移動させたい向きが異なる場合は、一つのマウスピースで一度に動かせる歯の本数が限られることがあります。この場合も、より多くのマウスピースを使用しなければなりませんので、治療期間も長くなります。
重度の叢生(そうせい)の場合
顎が小さく歯が生えるスペースが少ないと、歯が綺麗に並べないので歯並びが悪くなってしまいます。ガタガタした歯並びを叢生(そうせい)といいますが、重度の叢生の場合、1本1本の歯の位置を動かすこと自体が大変です。
歯をきちんと並べるだけのスペースがない場合は、インビザライン矯正の前に抜歯を行うこともあります。抜歯を伴うような叢生の場合、歯の移動距離が長くなるので治療期間も長くなります。
インビザラインの治療期間が延長になるケース
ここからは、インビザラインの治療期間が延長になるケースを紹介します。
歯が計画通りに動いていない
インビザライン矯正では、事前に理想の歯列に矯正できるようにコンピューターでシミュレーションしてからマウスピースを作ります。
しかし、想定通りに歯が動かないこともあります。このような場合は、シミュレーションをやり直して追加でマウスピースを作らなければなりません。
マウスピースの枚数が増えるので、治療期間の延長に繋がります。
マウスピースの順番を守らない
インビザライン矯正に使用するマウスピースは、一つ一つ順番に装着することで効果を発揮します。治療期間を短くしたいからといって、順番を守らず一つ後のマウスピースを装着したりすると、移動に必要な圧力がうまく歯に伝わりません。
歯がうまく移動しなかったり、想定していない圧力がかかったりすることで、想定とは違う位置や向きに歯が動いてしまうかもしれません。シミュレーションのやり直しを余儀なくされ、先に製作したマウスピースが使用できなくなる場合もあります。
マウスピースを紛失してしまった
マウスピースの紛失にも注意しましょう。途中でマウスピースを紛失してしまうと、一つ前か後のマウスピースを装着することになるでしょう。新しいマウスピースが完成するまで治療が進まないこともあるので、期間と費用が余計にかかってしまいます。
マウスピースの装着時間が短い
インビザライン矯正では、マウスピースを最低20時間装着しなければなりません。マウスピースの装着時間が短いと、歯に適切な圧力がかからない可能性があります。
歯が理想通りに動かないため、治療計画に遅れが生じてしまうかもしれません。
虫歯になってしまった
虫歯も、インビザライン矯正の治療期間を延長させる原因になります。
虫歯になると、まずは虫歯治療をすることになります。虫歯治療では、歯を削ったり詰め物をしたりするので、歯の形が変わります。すでに製作されたマウスピースが装着できなくなってしまうかもしれません。
インビザライン矯正中に虫歯になってしまった場合、マウスピースを作り直すことが多いです。作り直しには1ヶ月ほどの時間がかかるので、治療期間が長くなる可能性があります。
歯周病になってしまった
インビザライン矯正では、歯周病にも注意が必要です。
歯周病が悪化してしまうと、顎の骨など歯を支える骨が溶けてしまいます。マウスピースによる圧力に歯が耐えられなくなって、抜け落ちてしまうかもしれません。
歯が抜けてしまうと、当初の矯正計画が破綻してしまいます。再度シミュレーションし直し、歯列矯正をはじめからやり直さなければならない場合もあります。
計画どおりにインビザライン矯正を終わらせるためのポイント
歯の動きが想定よりも遅く、矯正期間が延長になってしまうケースもあります。
しかし、普段から注意しておくことで治療期間の延長を防ぐことは可能です。ここからは、計画通りにインビザライン矯正を終わらせるポイントを紹介していきます。
マウスピースの装着時間を遵守する
インビザライン矯正では、マウスピースの装着時間を守ることが大切です。マウスピースを1日20時間以上装着するようにしてください。
装着時間が短い日が続いてしまうと、歯にかかる圧力が不十分で歯が理想通りに動いてくれないかもしれません。食事中や歯磨きの時以外は、マウスピースを外さないように意識しましょう。
マウスピースを交換する時期と順番を守る
インビザライン矯正では、マウスピースを定められた時期に正しい順番で交換しなければなりません。交換時期や順番がずれてしまうと、歯の移動がスムーズに進まないでしょう。
口内ケアを丁寧に行なう
インビザライン矯正において、虫歯や歯周病などの口内環境の悪化は大きな問題です。先にも述べましたが、マウスピースの作り直しに繋がったり、矯正を最初からやり直すことになるかもしれません。
普段から歯磨きをしっかり行ない、歯間ブラシなども使って口内環境を清潔に保っておきましょう。
マウスピースを常に清潔にしておく
マウスピースを汚れたまま使用していると、口内環境の悪化につながります。水を飲む場合は装着したままでも構いませんが、コーヒーやワインなど、着色しやすい飲料を飲む時や食事の際は外さなければなりません。
歯磨きの際に合わせてマウスピースも洗浄し、清潔に使うように心がけてください。
定期的に歯科医院を受診する
インビザライン矯正が計画通りに進んでいるかどうかは、歯科医師に確認してもらわなければわかりません。注意事項を守って治療を進めても、計画通りに進むとは限らないでしょう。
定期的に歯科を受診することで、治療の進み具合を確認することができます。万が一計画に遅れが生じたとしても、早めに発見できればすぐに対処できるので、治療計画とのずれを最小限に抑えられます。
インビザライン矯正を始めるにあたって、担当する歯科医師としっかりとコミュニケーションをとり、受診間隔などはあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
今回は、インビザライン矯正にかかる治療期間について解説してきました。
インビザライン矯正は、平均して2年~2年半かかるといわれています。マウスピースの装着時間を守らなかったり、装着する順番を間違ったりすることで、治療期間がさらに延長してしまうこともあるでしょう。
虫歯や歯周病などの口内環境の悪化も、インビザライン矯正の治療期間が延長する原因になります。口内環境を清潔に保ち、マウスピースの装着時間、装着する順番を守ってインビザライン矯正を進めていきましょう。定期的な歯科受診も忘れないようにしてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県流山市にある歯医者「ABC歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。